PMS・PMDDについて

PMSとはpremenstrual syndrome(月経前症候群)の略で、「黄体期(排卵後から月経までの基礎体温でいう高温相)に起こる身体的、精神的、社会的症状」を言います。
原因については、ホルモン異常、水分貯留をはじめ多くの説が唱えられておりますが、一致した見解は得られておりません。
症状、程度については個人差が大きく、症状としては150以上もあると言われています。
PMSの症状の中でも、精神症状が強い場合はPMDD(月経前不快気分障害)と診断されます。

「慣れるしかない」とか「受診したけど異常がないと言われた」とあきらめていませんか?
日常生活に支障をきたすようであれば、治療の対象となります。

また、PMSだと思っていたら実は他の病気だったということもあります。
例えば、うつ病、不安障害、薬物依存、甲状腺機能の異常など。

日本ではまだまだPMSやPMDDの認識が十分でなく、一人で苦しんでいる女性が多いのが現状です。
PMSの症状や月経のサイクルを正確に認識することによって、症状が軽くなる人もいます。
PMSかな?と思ったら、まずはPMSメモリー(基礎体温と症状を記録する冊子)に記録して、他の疾患との鑑別を行った上で、適切な治療もしくはセルフケアへのアドバイスを行います。

毎月決まった時期に気分が変わる、月経前に次のような症状があって不快だという方はお気軽にご相談ください。

 
■主な症状一覧
イライラする ・泣きたくなる ・腹立たしくなる ・落ち着きがない ・集中できない ・眠くなる ・不安になる ・話しが面倒になる ・家事が面倒になる ・運転が荒くなる ・愚痴を言いたくなる ・乳房がはる ・乳房が痛い ・手足がむくむ ・腹痛 ・頭痛 ・腹部がはる ・体重が増える ・甘いものが食べたい ・間食が増える ・食欲がでる ・肌が荒れる ・便秘、下痢になる ・体がだるい ・肩こり ・疲れやすい ・腰痛など